日本は少子化問題に加え高齢社会にともなう介護福祉関連の人材の需要が増大している。とりわけ、2025年には団塊の世代が大量に後期高齢者になるため、医療費の増大はもちろんのこと、介護を行える人材の確保が急務となっている。厚生労働省の試算では今のペースであれば2025年には介護を行える人材が30万人以上不足する試算がなされている。それに加えて、少子化社会の影響により全体的に人手不足であることから2025年問題は今後の大きな社会問題となっていくだろう。

以上をふまえて、転職を考えているなら介護職を考慮してみることが有益だと言える。早い段階で介護の現場で経験を積むことで介護福祉士やケアマネージャーの受験資格を得ることが出来るので、2025年には国家資格を取得しているビジョンも描ける。そうした介護職になる際のはじめの一歩は、130時間の研修が行われる介護職員初任者研修というものを修了することだ。これは以前はホームヘルパー2級とよばれていたものに相当する。さらに450時間の研修が行われる実務者研修は、旧ホームヘルパー1級に相当するものになる。介護関連の業種に転職する場合、こうした研修を修了しておくと有利になりやすい。

加えて、実務者研修を修了しており、かつ3年以上の実務経験があるなら介護福祉士の受験資格を得ることが出来、国家試験に合格すれば介護福祉士として業務を行うことが可能になる。また、指定の介護関連資格などに基づく5年以上の実務経験があるなら、ケアマネージャーの受験資格も得ることが出来、その後試験に合格することでプランニングの仕事なども行えるようになる。

介護の業界へ転職を考えているなら、まずは初任者研修を修了することをお勧めする。